【猛牛】千葉茂選手の成績通算打率.284 | ふっくの幸福ブログ！！

さて、今回は球史に残る名二塁手の紹介です。今までプロ野球では、高木守道、篠塚利夫、辻発彦など多くの名二塁手を生んできました。

その中でも、二塁手のベストナインに歴代最多の7回も選ばれ、打撃もよく、守備も、名人の域に達していたといわれる、巨人で活躍した千葉茂選手を紹介します。

千葉さんは、巨人の黄金時代に主に、2番を打ち、チームに欠かせない選手として、尚且つ信頼できるキャプテンとしてチームに貢献しました。
同じ昭和13年に入団し、4番を打っていた川上哲治選手とはライバルだったと言われています。

さらに、聞いたことがある人もいるかもしれませんが、千葉さんというと、カツカレーの発案者でも有名です。そのことにも触れます。

この記事を読んでわかること

〇千葉茂選手の経歴、年度別成績、通算成績がわかる
〇千葉茂選手の選手としての特徴がわかる
〇千葉茂選手のカツカレーの誕生の詳細がわかる

Contents

松山商業で甲子園優勝　弟も優勝

千葉茂さんは、大正8年5月10日に、愛媛県西条市に生まれました。

小学校時代には、投手として全国大会で優勝。愛媛県立松山商業高等学校時代の昭和10年の第1回全国中等学校選手権大会に甲子園に出場。全国制覇を成し遂げます。このときは、左翼手を守っていました。

チームメイトには、のちにプロ入りする、筒井修や、プロ野球記録のシーズン29敗を記録する中山正嘉がいました。

因みに、弟の千葉英二も松山商業でプレーし、後に中日に入団。公式戦出場は無く、選手としては成功しませんでしたが、長くプロ野球の審判をつとめました。

さて、甲子園で優勝して昭和13年に、巨人軍に入団します。名二塁手として活躍することになります。

以前の記事にも書きましたが、この年は、千葉選手以外にも、殿堂入りした川上哲治選手、吉原正喜捕手がいて、後に花の13年組と呼ばれることになります。

現在　西武ライオンズの内海哲也投手の祖父の内海五十雄選手もこの年に入団しています。

守備では、戦前の名二塁手、苅田久徳を彷彿させる華麗で迫力のある守備。

打っては、右方向へのライト打ち。

通算本塁打96本のうち、81本はライトに打ったものです。

おまけに選球眼もよく、最多四球になること4回。相手投手のなげる球をファウルで何球でも粘り四球にしたり、投手にとって嫌がるバッターの典型でした。

千葉さんいわく「当時の藤本定義監督が、徹底したバンド嫌いの監督で、バンドをせずに、どうしたらランナーを進めることができるか考えた。それがワシのライト打ちのはじまりだった」

と生前語っていました。

１番打者は、高打率の与那嶺、2番にこの千葉茂がいて、３番青田、4番川上がランナーを返すのが、この時期の巨人の野球でした。

打撃タイトルをとったことはないですが、千葉さんのことを評して、「無冠の大選手」という人もいます。

しかし、3割打者になること4回。二塁手のベストナインも7回受賞。昭和24年に記録した、121得点は、令和2年の現在でも巨人のチーム記録になっています。

さて、現役を引退した千葉さん。川上さんとの巨人の監督争いに破れ、そのかわりに、昭和34年からパリーグの弱小チーム、近鉄パールスの監督を引き受けることになります。

近鉄バファローズという球団名になったのは、千葉さんのニックネーム「猛牛」をそのままつかい、近鉄バファローという名前になりました。

球団の猛牛マークは、千葉さんと友達の岡本太郎さんに、デザインしてもらったと言うことです。

しかし、選手としては、指折り数える程の名選手だった千葉さんですが、結論からいうと、監督としては成功できませんでした。

結果は3年連続の最下位。昭和36年は、プロ野球ワースト記録の103敗で勝率.259。
どうやら監督には向いてなかったようですね！(‘Д’)

しかし、選手を獲得するのに金を出すのを渋っていた球団に、

「大金を払っていい選手をとれ！」と進言するなど、いい面も残しました。

さて、千葉さんといえば、もう一つ野球とは違う事で有名です。

今では、誰もが知っていて、食べたことがない人はいないであろう、カツカレーの考案者が、実はこの千葉茂さんです。(^^)

銀座の洋食店「銀座スイス」という店で、千葉さんが現役のときに、球場に行く前に、このお店で、カレーにカツレツをのせて食べたことがきっかけ。

店主が「カツカレー」を新メニューとして発案したことがはじまりだと言われています。

因みに、僕もこのお店に何年か前に食べに行きましたが、カツカレーはとても美味しかったです。千葉さんの新聞の記事も貼ってありました。
（＾〇＾）