さて、突然ですが、野球はピッチャーはどんなに試合で好投しても、勝ち星は1つしかつきませんよね!(^ ^)
リリーフ勝利も、完投勝利も完全試合も同じ1勝です。しかし、打者なら、調子の良い時は1試合で5安打や、1試合3本塁打も可能です。
今回は、そんな打者の有利性を生かして、日本のプロ野球で初めて1試合4本塁打を記録した選手の紹介になります?誰だかわかりますか?


岩本義行選手の全盛期、松竹ロビンス時代
岩本義行選手の1試合4本塁打、18塁打の詳細
日本で、1試合4本塁打を達成した5人の詳細
1試合4本塁打、18塁打の日本記録
令和2年の現在まで、プロ野球は強打者を沢山うんできました。そんな打者たちの中で、1試合に4本塁打を記録した選手は5人います。いいかえると、長いプロ野球の80年以上の歴史で、僅かに5人しかいません。
選手名 | 相手チーム | 達成日時 | 達成球場 |
岩本義行 (松竹) |
阪神 | 昭和26年 8月1日 |
長野上田球場 |
王貞治 (巨人) |
阪神 | 昭和39年 5月3日 |
後楽園 |
ソレイタ (日本ハム) |
南海 | 昭和55年 4月20日 |
大阪球場 |
ウィルソン (日本ハム) |
近鉄 | 平成9年 6月21日 |
大阪ドーム |
古田敦也 (ヤクルト) |
広島 | 平成15年 6月28日 |
広島市民球場 |
最初に記録したのは、この岩本義行選手です。
どんな記録もそうですが、第一号は人々の記憶にも残りやすいです。しかし、地方球場だったこともあり、当時はあまり騒がられなかったようです。(‘Д’)
因みに、この日の岩本義行選手は、ホームラン4本の他にもフェンス直撃の二塁打を1本打ち、合計18塁打。1試合での18塁打も日本記録になっています。
塁打は、本塁打は4、三塁打は3、二塁打は2、単打は1 で記録されるよ。
岩本選手の場合、本塁打4本と、二塁打1本なので、
(本塁打4本×塁打4) + (二塁打1本×塁打2)で合計で18塁打となる。

神主打法、岩本義行選手の全盛時代
岩本選手の全盛時代は、松竹ロビンス時代の昭和25年と昭和26年になります。すでにそのときは38歳にもなっていましたが、年齢を感じさせない活躍ぶりでした。
特に、チームが優勝した昭和25年は、
3番小鶴誠、4番岩本義行、5番大岡と3人が30本塁打、100打点以上を記録します。
(岩本は、打率も.319、盗塁も34盗塁を記録し、パリーグの別当薫と並び、史上初のトリプルスリーを達成)
日本シリーズでも3本塁打を打ち強打ぶりをみせつけました。
(チームは毎日オリオンズに2勝4敗で敗退)
因みに、このシリーズ第6戦で、オリオンズに4点リードされていましたが、岩本は、何と満塁で敬遠されています。いかに相手投手から恐れられていたかの証明です。
松竹ロビンス、3番小鶴誠選手の記事はこちらです♪(^.^)/~~~
[blogcard url=”https://fuku–blog.com/makoto-kozuru-record/”]
神主打法とは
岩本選手の打法は、神主打法といわれました。
明治大学在籍中に自ら考案した、バットを体の正面で構える打法は、神主打法と呼ばれました。バックスイングをほとんどとらず、腕力のみでボールを引っ叩きました。
岩本選手は、身長が167㎝と今の時代からみるとかなり小柄でしたが、凄い力の持ち主だったようです。
因みに、最近の(といってもかなり前)神主打法は、三冠王を3度獲得した落合博満選手だと思います。
セ・リーグ初と最年長本塁打
岩本選手は、昭和25年3月11日に、下関球場の中日戦で本塁打を打ちます。実はこれが、セリーグの初の本塁打となりました。
昭和31年に、東映フライヤーズの選手兼任監督になります。3度目の球界復帰とともに、明治生まれ最後のプロ野球のプレーヤーでもありました。
翌昭和32年8月18日の阪急戦で、種田弘投手からホームランを打ちます。45歳5ヶ月で史上最年長の本塁打記録となっています。
|
岩本義行選手の年度別打撃成績
年度 | 所属球団 | 安打 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
昭和15 | 南海 | 37 | .224 | 0 | 10 |
昭和16 | 南海 | 68 | .200 | 7 | 30 |
昭和17 | 南海 | 98 | .274 | 7 | 46 |
昭和24 | 大陽 | 48 | .245 | 8 | 34 |
昭和25 | 松竹 | 176 | .319 | 39 | 127 |
昭和26 | 松竹 | 148 | .351 | 31 | 87 |
昭和27 | 大洋 | 130 | .286 | 16 | 81 |
昭和28 | 洋松 | 110 | .268 | 9 | 49 |
昭和31 | 東映 | 42 | .206 | 5 | 21 |
昭和32 | 東映 | 2 | .105 | 1 | 2 |
合計 | 859 | .275 | 123 | 487 |
岩本義行選手の通算成績
身長 | 167cm | |
体重 | 71kg | |
利き腕 | 右投げ右打ち | |
守備位置 | 外野手 | |
背番号 | ||
所属球団 | ||
実働 | 10年 | |
試合 | 856 | |
打席 | 3553 | |
打数 | 3121 | |
安打 | 859 | |
二塁打 | 141 | |
三塁打 | 11 | |
本塁打 | 123 | |
塁打 | 1391 | |
打点 | 487 | |
得点 | 502 | |
盗塁 | 140 | |
盗塁死 | 42 | |
四球 | 345 | |
三振 | 295 | |
打率 | .275 | |
出塁率 | .361 | |
長打率 | .446 | |
最多安打 | 0回 | |
首位打者 | 0回 | |
本塁打王 | 0回 | |
打点王 | 0回 | |
MVP | 0回 | |
ベストナイン賞 | 2回 | 外野手部門、昭和25、26年 |
ゴールデングラブ賞 | ー |