さて、以前2月8日の記事で、2年連続三冠王になった外国人選手、ランディ・バースを紹介しました。
しかし、実はバース選手よりも前に三冠王を獲得した外国人選手がいます。
その選手こそ、今回紹介する、ブーマー・ウェルズ選手です。
ブーマー選手はバース選手よりも長く日本のプロ野球で活躍し続けました。改めて、その実績と偉大さを振り返ります。この記事を読むと、ブーマー選手について詳しくなれること間違いないです。(^.^)
ブーマーの年度別打撃成績

年度 | 安打 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
S.58 | 137 | .304 | 17 | 62 | 2 |
S.59 | 171 | .355 | 37 | 130 | 2 |
S.60 | 173 | .327 | 34 | 122 | 2 |
S.61 | 173 | .350 | 42 | 103 | 1 |
S.62 | 170 | .331 | 40 | 119 | 2 |
S.63 | 98 | .289 | 14 | 46 | 1 |
H.1 | 165 | .322 | 40 | 124 | 2 |
H.2 | 50 | .307 | 7 | 31 | 1 |
H.3 | 139 | .300 | 20 | 67 | 1 |
H.4 | 137 | .271 | 26 | 97 | 4 |
合計 | 1413 | .317 | 277 | 901 | 18 |
ブーマーの通算成績
実働 | 10年 | |
試合 | 1148 | |
打席 | 4915 | |
打数 | 4451 | |
安打 | 1413 | |
二塁打 | 210 | |
三塁打 | 8 | |
本塁打 | 277 | |
塁打 | 2470 | |
打点 | 901 | |
得点 | 678 | |
盗塁 | 18 | |
四球 | 389 | |
三振 | 333 | |
打率 | .317 | 歴代5位 右打者で1位 |
出塁率 | .372 | |
長打率 | .555 | |
最多安打 | 4回 | 歴代4位タイ |
首位打者 | 2回 | |
本塁打王 | 1回 | |
打点王 | 4回 | 歴代6位タイ |
MVP | 1回 | 昭和59年 |
昭和59年に外国人選手初の三冠王に輝く

ブーマー・ウェルズ選手は、来日2年目の昭和59年に、所属する阪急ブレーブスで、打率.355 37本塁打 130打点で 外国人選手初の三冠王に輝きました。
この数字は凄いと思います。2年前の昭和57年に落合博満選手が三冠王になったときの成績が 打率.325 32本塁打 99打点 でしたので、ある意味ハイレベルの三冠王と言ってもいいと思います。
特に、130打点は、128試合の出場でしたので、1試合に1打点は必ずあげていた計算になります。
しかも、その年阪急ブレーブスは、山田久志、福本豊、蓑田浩二選手らも活躍して、リーグ優勝しています。文句なしに、ブーマー選手はMVPを受賞しました。阪神のバース選手が2年連続して三冠王になるのは、その翌年の昭和60年からです。
どんな記録や出来事でも、初は記憶に残りやすいものです。しかし、バース選手が2年連続で三冠王をとったので、その印象が強いせいか、外国人選手初の三冠王はバース選手と間違える人が時々いますが、実はブーマー選手が初めてです!笑
ランディ・バース選手の記事はこちらです!
[blogcard url=”https://fuku–blog.com/randy-bass-record”]
福本豊選手の記事はこちらです!
[blogcard url=”https://fuku–blog.com/yutaka-fukumoto-steal-record”]
阪急ブレーブスに入団
ブーマー選手は、昭和58年に、日本のプロ野球チーム、阪急ブレーブスに入団しました。アメリカ大リーグでも2年間プレーしましたが、ホームランは0本。
日本の1年目も打率こそ.304でしたが、期待されたホームランは17本と、少し期待外れの成績でした。
しかし、1年間プレーして日本のプロ野球の水があったのか、2年目からの大活躍につながります。
打撃タイトルを沢山獲得
ブーマー選手は、三冠王をとった昭和59年以外の年でも打撃タイトルを沢山獲得しています。通算で、首位打者2回、本塁打王1回、打点王4回、最多安打4回
日本の最後の年も、97打点で4度目の打点王になっています。凄い成績ですね。
史上最高の助っ人は、阪神タイガースのバース選手をあげる人は多いですが、ブーマー選手の方が日本で長く活躍したことを考えると、貢献度はブーマー選手の方が上かもしれません。
因みに、バース選手は日本での実働は6年、ブーマー選手は日本で実働10年です。
飛距離162メートルの特大場外ホームランを記録
ブーマー選手は2メートルもある体格でパワーがあります。昭和63年7月13日の西宮球場の西武ライオンズ戦で、相手投手の渡辺久信から、飛距離162メートルの場外ホームランを放っています。
ただでさえ、迫力がある体格なのに、これだけ打球をとばされたら、相手投手はたまりませんね!笑o(^_^)o


通算打数4000に到達 通算打率.317
ブーマー選手は、日本最後の年はダイエーホークスでプレーしました。この年、通算で4000打数に到達しました。
実は、この4000打数は、結構重要な区切りで、通算打率を比較するのに、必要な打数になっています。何故4000なのかというと、レギュラーで10年間プレーすると、大体4000打数になるからだと言われています。

