プロ野球 番外編

黄金時代をつくりあげた巨人9連覇のレギュラーメンバー

日本のプロ野球は80年以上の歴史があります。
その長い歴史の中で、いくつかのチームが黄金時代がありました。

黄金時代の定義は人によって様々ですが、ここでは3年連続の優勝を黄金時代と定義します。すると、過去の歴史で5チームが黄金時代がありました。

自分が応援しているチームが強くて黄金時代になったら毎日楽しくて最高ですよね♪(*^-^*)

今回はその黄金時代の中で、最長の9年連続日本一の巨人をとりあげようと思います。

レギュラーメンバー

V9時代には多くの選手が活躍しましたが、その中でも主要なメンバーのみ書き出しました。

監督

川上哲治  熊本工

投手

堀内恒夫  甲府商業高 右投右打
高橋一三  北川工業高 左投左打
城之内邦雄 サッポロビール 右投右打
渡辺秀武  日本軽金属 右投右打

野手

捕手  森昌彦  岐阜高 右投左打
一塁手 王貞治  早稲田実業高 左投左打
二塁手 土井正三 立教大学 右投右打
三塁手 長嶋茂雄 立教大学 右投右打
遊撃手 黒江透修 立正佼成会 右投右打
左翼手 高田繁   明治大学 右投右打
中堅手 柴田勲   法政二高 右投両打
右翼手 末次利光  中央大学 右投右打



9連覇中の個人成績

選手名 勝利 敗戦 防御率
堀内恒夫 129 71 2.86
高橋一三 102 61 2.64
城之内邦夫 82 46 2.69
渡辺秀武 81 54 2.91

防御率は4人とも2点台。堀内投手と高橋一三投手が100勝以上勝っています。2人はともに最多勝と沢村賞も受賞経験があります。特に堀内投手はV9期間中、長嶋さん王さん以外で唯一のMVPも受賞しています。(昭和47年)

選手名 安打 本塁打 打率
長嶋茂雄 1293 236 .298
王貞治 1245 415 .320
柴田勲 997 92 .266
土井正三 889 44 .265
黒江透修 881 56 .269
森祇晶 742 46 .241
高田繁 736 75 .276
末次利光 589 72 .261

長嶋さんと王さんが1000安打以上記録しています。特に王さんは打率も.320と高打率に加えて、ホームランも平均46本打っています。流石世界のホームラン王ですよね♪(*^-^*)

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9連覇中のチーム年度別成績

年度 試合数 勝利 敗戦 勝率
昭和40年 140 91 47 .659
昭和41年 134 89 41 .685
昭和42年 134 84 46 .646
昭和43年 134 77 53 .592
昭和44年 130 73 51 .589
昭和45年 130 79 47 .627
昭和46年 130 70 52 .574
昭和47年 130 74 52 .587
昭和48年 130 66 60 .524
合計 1192 703 449 .610

V9前半の勝率は6割5分前後とかなり高いです。9年トータルでも6割台の勝率をキープ!昭和48年は貯金僅かに6で優勝しています。(*^-^*)

日本シリーズの成績

年度 勝敗数 MVP
昭和40年 〇巨人 4-1 南海● 長嶋茂雄
昭和41年 〇巨人 4-2 南海● 柴田勲
昭和42年 〇巨人4- 2阪急● 森昌彦
昭和43年 〇巨人4- 2阪急● 高田繁
昭和44年 〇巨人4- 2阪急● 長嶋茂雄
昭和45年 〇巨人4- 1 ロッテ● 長嶋茂雄
昭和46年 〇巨人4- 1阪急● 末次利光
昭和47年 〇巨人4- 1阪急● 堀内恒夫
昭和48年 〇巨人4- 1南海● 堀内恒夫
合計 36勝13敗

対戦相手は

①阪急ブレーブス 5回
②南海ホークス  3回
③ロッテオリオンズ1回

この9連覇中、凄いのは、日本シリーズでも1度も負けなかった事です。ある意味18回連続で優勝したことにもなります。4連勝のストレート勝ちは1度もありませんが、そのかわり2敗以上したことも1度もありません。

意外なのは、あの王さんがMVPを1回も受賞がないことです。長嶋さんは3回受賞していますが、(V9時代以外にも1回受賞有、通算4回)かわりにオールスターゲームのMVPをとってないです。王さんは、オールスターゲームのMVPは3回受賞しています。対照的ですね!

なぜ9連覇できたのか

川上哲治監督は石橋を叩いて渡る野球と評されましたが、周りに何を言われても、勝つ事に全力をそそぎました。

記録を改めて振り返ってみると、やはり投手では堀内恒夫、高橋一三の両エースが、打者では3番4番の長嶋茂雄、王貞治選手が大貢献してることがわかります。

エース級の投手がそろい、球史に残る大打者2人がいたのはやはり大きいです。

土井、高田、柴田といった選手も、送りバントやチームプレーに徹して、長嶋さんや王さんにつないでいったようです。

長嶋さんいわく、当時を振り返って

「阪神の方が投手力は上だったが攻撃力は巨人にかなわなかった」
「各球団の戦力が整って無かった」

とも語っており、実力だけでなく、運も味方してくれたようです。