プロ野球 番外編

【日米で完全試合を達成した38人の投手】の シーズンと通算の成績

さて、1月24日の記事で、新人で20勝した22人の投手の通算成績を調べてみました。

必ずしも、大成した投手ばかりでないことがわかりましたよね。^_^

今回は、投手の夢である、完全試合を達成した15人の投手の通算成績を調べてみました。

「完全試合を達成するくらいの投手なら通算成績もかなりの数字だろう?」

という疑問が、今回の記事を読めばハッキリと解決します。

スライダーを日本で初めて投げたといわれる藤本英雄投手以下、プロ野球80年以上の歴史で、僅か15人のみが完全試合を達成しています。

後半は、大リーグで完全試合を達成した23人の投手も載せてありますよ♫

【新人で20勝した22人の投手の通算成績】稲尾、権藤、尾崎、池永、木田勇 の記事はこちら

日本で完全試合を達成した15人の投手の通算成績

 

投手名 完全試合達成年月日 完全試合を達成した年の成績 通算勝敗
藤本英雄 昭和25年6月28日 26-14 200-87
武智文雄 昭和30年6月19日 10-16 100-
137
宮地惟友 昭和31年9月19日 12-12 33-57
金田正一 昭和32年8月21日 28-16 400-
298
西村貞朗 昭和33年7月19日 7-10 82-47
島田
源太郎
昭和35年8月11日 19-10 70-77
森滝義巳 昭和36年6月20日 10-8 16-46
佐々木
吉郎
昭和41年5月1日 8-8 23-34
田中勉 昭和41年5月12日 23-12 103-89
外木場
義郎
昭和43年9月14日 21-14 131-
138
佐々木
宏一郎
昭和45年10月6日 17-5 132-
152
高橋善正 昭和46年8月21日 7-11 60-81
八木沢
荘六
昭和48年10月10 7-1 71-66
今井
雄太郎
昭和53年8月31日 13-4 130-
112
槙原寛己 平成6年
5月18日
12-8 159-
128

こうしてみると、日本で完全試合を達成した投手の中で、

通算100勝以上をあげたのは8人です。100勝未満が7人。

全体を見ると、15人中8人が負け越し。

完全試合達成投手中、1番勝ったのは、通算400勝をあげた国鉄スワローズの金田正一投手。

1番勝ちが少なかったのは、森滝義己投手で僅かに通算16勝。

2番目に勝ちが少なかったのは、佐々木吉郎投手で通算23勝。

3番目に勝ちが少なかったのは、宮地惟友投手で通算33勝。

クロ
クロ
通算で50勝にも満たない投手もいるんだニャー!

完全試合は、実力だけでなく、運も大いに左右されているといわれますが、実際に検証してみて、成程と納得いく結果になったと言えます。

新人20勝をあげた投手たちと同様に、完全試合を達成した投手が必ずしも大成しているとはいえないことがハッキリとわかります。

そもそも完全試合はたった1試合の記録なので、
1日運が良ければできてしまうという面も否定できません。

「【日本初の完全試合達成】巨人・藤本英雄投手の成績 通算防御率1.90」の記事はこちら

完全試合達成投手の通算勝利数 (日本プロ野球)

通算勝利数 人数(カッコ内は負け越し投手)
200勝以上 2人
150勝~199勝 1人
100勝~149勝 5人(3人)
50勝~99勝 4人(2人)
1勝~49勝 3人(3人)

 

大リーグで完全試合を達成した23人の投手の通算成績

因みに、100年以上の歴史をほこる大リーグではどうでしょうか?

19世紀、20世紀、21世紀と合計で23回記録されています。

23人の中で、ドン・ラーセン投手 は 唯一
ワールドシリーズでの達成だよ!
ふっく
ふっく
投手名 完全試合達成月日 完全試合を達成した年の成績 通算勝敗
リー・リッチモンド 1880年
6月12日
32-32 75-100
モンテ・ウォード 1880年
6月17日
39-24 164-103
サイ・
ヤング
1904年
5月5日
26-16 511-
316
アディ・ジョス 1908年
10月2日
24-11 160-97
C・ロバートソン 1922年
4月30日
14-15 49-80
ドン・ラーセン 1956年
10月8日
11-5 81-91
ジム・
バニング
1964年
6月21日
19-8 224-
184
コーファックス 1965年
9月9日
26-8 165-87
K・
ハンター
1968年
5月8日
13-13 224-
166
レン・
バーカー
1981年
5月15日
8-7 74-76
マイク・ウィット 1984年
9月30日
15-11 117-
116
トム・ブラウニング 1988年
9月16日
18-5 123-90
デニス・マルティネス 1991年
7月28日
14-11 245-
193
ケニー・ロジャース 1994年
7月28日
11-8 219-
156
デビッド・ウェルズ 1998年
5月17日
18-4 239-
157
デビッド・コーン 1999年
7月18日
12-9 194-
126
ランディ・ジョンソン 2004年
5月18日
16-14 303-
166
マーク・バーリー 2009年
7月23日
13-10 214-
160
ダラス・ブライデン 2010年
5月9日
11-14 26-36
ロイ・
ハラディ
2010年
5月29日
21-10 203-
105
フィリップ・ハンバー 2012年
4月21日
5-5 16-23
マット・ケイン 2012年
6月13日
16-5 104-
118
F・ヘルナンデス 2012年
8月15日
13-9 169-
136

23人の中で、赤文字の マーク・バーリー投手 と
F・ヘルンナンデス投手 は、2021年時点で現役だよ!
ふっく
ふっく

 

大リーグで完全試合達成した投手の中で、

通算100勝以上をあげたのは17人です。100勝未満が6人。

全体を見ると、23人中7人が負け越し。

完全試合達成投手中、1番勝ったのは、通算511勝をあげたサイ・ヤング投手。

1番勝ちが少なかったのは、フィリップ・ハンバー投手で僅かに通算16勝。

2番目に勝ちが少なかったのは、ダラス・ブライデン投手で通算26勝。

3番目に勝ちが少なかったのは、チャーリー・ロバートソンで通算49勝。

日本のプロ野球と、アメリカ大リーグでは、年間に行う試合数が違うので
中々比較が難しいですが、それでも大リーグでも、100勝未満の達成者が6人もいます。

特筆したいのは、1922年に、チャーリーロバートソンが達成後、30年間も誰も達成できなかった時期がある一方で、

2009年~2012年の4年間で6回。2012年は、1年間で3回も達成されたこともあることです。

クロ
クロ
1年間で3回も達成投手が出たなんて信じられないニャー!

理由としては、球団数が1961年以降16チームから30チーム迄増えて試合数が増加する、

優れた実力のある選手が1球団に集中しなくなったからだともいわれています。

あまり頻繁に達成する投手が出ると感動が薄れつつありますが、

完全試合は、達成投手だけではなく、チームメイト、はたまた僕たち野球ファン、野球界全体からみても快挙なので嬉しいことは間違いありません!(^.^)/~~~

完全試合達成投手の通算勝利数 (大リーグ)

通算勝利数 人数(カッコ内は負け越し投手)
300勝以上 2人
250勝~299勝 0人
200勝~249勝 7人
150勝~199勝 5人
100勝~149勝 3人(1人)
50勝~99勝 3人(3人)
1勝~49勝 3人(3人)