プロ野球 番外編

実力だけじゃ無理?野球の記録にも運がついてまわるという話

さて、今まで僕のブログでは野球選手の紹介をメインに記事を更新してきました。今日は同じ野球ネタでもちょっと趣向を変えて、プロ野球の記録は実力だけでなく運も必要という話をします。ここまで書いてきてそういう話に興味がある人は最後までお付き合いください。

初打席初本塁打の記録

プロ野球の打者なら、どんな選手でもプロ入り初打席が必ずあります。開幕戦の初打席なら、実働15年の選手なら最大で15回チャンスはあります。しかし、プロ入り初打席は1生に1度だけです。この1生に1度の初打席で本塁打を記録した選手が、昭和19年の朝日軍、金光彬夫選手を1人目として過去に65人います。

さらにその65人の中で、初球を打った選手となるとぐっと少なく9人。

満塁本塁打を打った選手となると、さらに少なくて僅かに2人だけ。昭和58年の巨人駒田徳広選手と平成7年のダイエーの外国人選手、ケビン・ミッチェルの2人だけです。
(まあ、ミッチェルの場合は大リーグでプレイしてたので、日本での初打席になりますが)

しかし、打った駒田選手も勿論見事ですが、そもそも満塁本塁打は、走者が塁に3人いないと、つまり満塁の場面で打席にたたないと絶対に打つことができません。

ということは、満塁の場面で打席が回ってこないと実現不可能ですから、(もしくは代打)自分の力ではコントロールできません。

僕が記録にも運が必要と先に書いたのはこういう理由があります。

初登板初完封勝利の記録

同じことは、打者だけではなく投手にもいえます。投手も打者と同じようにプロ入り初登板が必ずあります。

デビュー戦を完封勝利した投手は、昭和11年のタイガース藤村富美男選手を1人目として29人います。しかし、この記録も、初登板がリリーフ(中継ぎや抑え)での登板なら理論上不可能な記録です。完封勝利は先発しないと無理な記録なので、自分がいくら先発で投げたいと思っていたとしても、監督が先発で起用してくれなければ達成できません。

(まあ、その変わり見方を変えれば、初登板でホールドがついたり、セーブがついたりすることもあります。相対的ですね!)

試合数の増加=安打数の増加

それと、最近のプロ野球で僕が1番気になるのが、昔よりも試合数が増加して、率でなく数を積み重ねる記録は有利になってきてるという点です。

ひと昔前ならセリーグパリーグとも年間130試合だったのですが、最近は交流戦もできたこともあり、年間143試合もあります。

ということは、年間13試合増えたということで、
これを例えば実働15年選手のケースの場合

13試合×15年=195試合

通算試合数が195試合も増えることになります。

この195試合という数字はかなり凄いですよ。
仮にに打者で1試合に1安打打ったとして計算すると、通算の安打数が195安打もふえることになるので、

今まで通算安打で僅かに2000本安打に足りなかった選手がみんな達成していた計算になります。

まあ、勿論野球の記録は沢山あって、安打数だけが素晴らしい記録ではないのですが、これも自分がプレイした年代によって、つまり時代(運)に左右されることになります。自分ではコントロールできません。

近年、通算2000本安打を達成した選手が多くでているのもこういう理由があると思ってます。(勿論選手の実力も大きく左右しますが)

イチロー選手が平成6年に日本のプロ野球で初めて年間200本安打を達成したときは、まだ130試合制でした。2020年現在では、平成27年の西武・秋山翔吾選手の216安打が日本記録です。

記録に残ったほうが良いという結論!

長々と書いてきましたが、やはり記録というのは永遠に残るものであり、選手の実力や比較をする大切な数字なので、通算記録にしろ、年間記録にしろ、どんな記録でもつくっておいた方が絶対良いです!

「あの記録を作ったのは○○選手だね!」

と記憶にも残りやすいです。

上記と同じ理由で新人王のチャンスも1度しかありません。タイトルなども余程実力のある選手以外はそう簡単にとれるものではないです。チームの優勝も勿論大切ですが、個人記録も間違いなくプロ野球の宝なので、今、コロナ騒動でプロ野球は延期していますが、今年も記録達成に期待しましょう!