さて、これまで長嶋さん、王さん、野村さんと日本の通算成績の上位を占める名選手を紹介してきました。そしてこの人も絶対に外せない人です。日本で1人しかいない通算3000本安打を記録したテレビでお馴染みの張本勲選手を取り上げます。
少年時代から高校時代
張本さんの両親は韓国人で1940年に日本の広島で勲さんは生まれました。4歳のときに事故に遭い、右手の薬指と小指が不自由になる火傷をおってしまいます。
子供の頃から身体が大きくガキ大将だったそうです。
広島で被爆しましたが、何とか生き延びて小学5年のときに町内の野球チームに入団して野球を始めます。中学でも野球部で、高校は初め松本商業高校に進学しますが、途中で浪華商業高校に転校。
3年生のときに、夏の広島大会で優勝しますが、部員の暴力事件が発覚し、張本さん自身は甲子園に出場できませんでした。(T-T)
東映フライヤーズ入団 新人王獲得
高卒後、プロ野球の東映フライヤーズと契約金200万円で契約し、高卒選手ながら規定打席に到達して打率.275 13本塁打57打点の成績で新人王を獲得しました。
社会人卒や大学卒と違い高校卒で新人王を受賞した野手は2020年の今でも6人しかいないので貴重です。
因みに張本選手の守備位置は外野手で左投げ左打ちです！
全盛期 首位打者7度獲得 の 好成績
さて、当時の打撃コーチ、松木謙治郎氏との猛練習もあって新人王を獲得した張本選手ですが、以後は全盛期を迎えることになります。
2年目に初の３割を打つと、通算で9年連続を含む16回の打率３割、.330以上9回、ホームランも1970年の34本を最高に通算504本、打点も通算1676打点
通算打率は.319で2020年現在、通算4000打数以上の選手では 青木、リー、若松 選手についで歴代4位です。
昭和43年にはそれまでの大下弘選手のシーズン打率を.383打って更新しました。
（現在は昭和６１年のバース選手の.389が日本記録）
スプレー打法と言われ、打球を広角に打ち返しました。
張本さん本人は自分のことを中距離打者だと言っています。
ただ、ホームランも毎年25本から30本は打ち続けたので、通算本塁打も日本歴代7位の504本も打っています。
チームは昭和40年に入団してきた大杉勝男氏とクリーンナップを打ち、怪童と呼ばれた尾崎行雄氏が入団した昭和37年に水原茂監督のもと、セリーグの阪神タイガースを破り日本一になっています！
通算試合 2752
通算得点 1523
通算安打 3085 日本記録
通算打率 .319 4位
通算本塁打 504 7位
通算打点 1676
通算四球 1274
通算盗塁 319
MVP 1回
首位打者 7回 日本記録
最多出塁数 9回
最多安打 3回
ベストナイン 16回
シーズン100安打以上 20回
シーズン150安打以上 9回
巨人に移籍 ロッテで3000本安打達成！
昭和51年に巨人高橋一三投手とのトレードで、子供の頃から憧れていた巨人に入団しましたが、セリーグでも大活躍し、長嶋巨人の2連覇に貢献しました。(^^)
そして巨人から最後のチームロッテに移籍して
今でも日本1人だけの3000本安打を見事ホームランで達成しました！(^^)
3000本安打した選手が大リーグでは32人もいるのに日本では張本さん１人だけなのは、強打者は相手投手が打たれるのを恐れて安打の代わりに四球が多くなる理由のほかにに試合数が大きく影響してると思われます。
大リーグの試合数は年間162試合
張本さんが現役の頃は大体年間ほとんど130試合
なので、実働20年として単純に計算すると500~600試合以上は多い計算になります。
PS 最近では日本のプロ野球も交流戦などがあり年間143試合になっています。
おまけ
これは余談ですが、数年前にふっくは某駅で偶然張本氏と遭遇して握手をしてもらいました。張本さんどうもありがとうございました！(^^)
