400勝投手金田正一さん死亡！国鉄スワローズで活躍！

プロ野球の４００勝投手として有名な金田正一さんが10月6日に急性胆管炎による敗血症のために86歳で亡くなられました。

僕は昭和50年代生まれなので勿論金田さんの現役時代はリアルタイムで見ていませんが、自分なりに記録を中心にして金田投手の残した実績がいかに凄いか振り返ってみようと思います。

17歳の若さで国鉄スワローズに入団

金田投手は昭和25年に高校を中退して17歳でプロ野球の国鉄スワローズに入団しました。

まずは何といっても通算の勝星400勝ですが、単純に年間20勝を20年続けないと到達しません。
今のプロ野球だと1度でも20勝を記録するのも大変ですが、金田投手は14年連続して20勝しています。（30勝2度含む）

金田投手が活躍した昭和20年代～30年代は今みたいな投手のローテーションはほとんどなくてとにかく先発投手は完投するのが当たり前みたいな時代だったみたいです。

その為、酷使のために投手寿命をちぢめた選手がたくさんいました。

しかも、金田投手の所属していた国鉄スワローズというチームは万年Bクラスで結局1度も優勝していません。
そんな弱小チームにいながらこれだけ勝星を積み上げたということははっきりいって凄いです！

金田さんは晩年巨人に移籍しましたが、初めから巨人のような強いチームで投げていたら通算でも500勝位、少なくとも通算の勝率も6割以上になっていたと僕は推測します。

レベルの違いはあれど、大リーグでも通算で400勝以上しているピッチャーは　サイヤング（511勝）と　ウォルタージョンソン（416勝）2人しかいません。

よく話題になる名球会の投手の入会基準は200勝なのですから、単純に1人で2回分はいってることになります。

そして、当然勝ち星が多いということはそれだけたくさん投げたということでもあります。
金田さんは通算の投球回も1位、（5526回）　登板数も歴代3位（944登板）　ついでに奪三振も1位（4490奪三振）

金田さんの実働年数は20年ですから単純に20年で割ると、毎年300回近く投げて必ず20勝して、奪三振も200個以上とっていたことになります。
（今の投手で年間300回投げる人は１人もいませんね。200回投げる投手すら珍しいです。ものすごい体力ですね！（＾＾；）

あとは忘れてはならないのは球の速さでも有名で金田さんを1番に挙げる人は多いです。160キロ近くでていたという
当時の世代の打者の証言もあります。（金田さんの現役時代にスピードガンがなかったのが残念ですね）
カーブも凄い曲がりだったそうです。

金田投手は超記録男ともいえる大投手だね！

投手ですが通算で38本ホームランを打っています。（代打2本を含む）

あの長嶋茂雄さんのデビュー戦で4打席4三振をとったことやあまりとりあげられませんがロッテの監督として日本一になったこともあります。
ついでに弟の金田留弘さんも投手として活躍しました。（通算128勝）

最後に今後400勝するような投手が出てくるのか？
ということですが、結論からすれば　まず無理です！！

理由は今の投手は昔に比べて体力がないのと、全体的に打者有利な環境になっているという点（バッティングマシンがあるとか）どの球団もローテーションがあり、先発投手はリリーフでまず登板しないなどの理由からです。（つまりリリーフ勝利が難しい）

300勝投手ですら昭和59年の鈴木啓示投手が最後です。

まあ、いずれにしても金田さんがプロ野球の歴史に残る大投手だったことは間違いありません。
改めて金田さんのご冥福をお祈りします。