プロ野球選手

通算1065盗塁の日本記録を持つ福本豊選手の成績【2位に469個差】

さて、前回の記事で王貞治選手の本塁打記録をとり上げました。王さんの代名詞が本塁打なら、盗塁といったらもうこの人しかいませんよね!(*^-^*)

阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)で20年間1番打者として活躍、通算1065盗塁、シーズン106盗塁、盗塁王13回など、数々の盗塁記録を作った福本豊選手を紹介します!

福本選手はドラフト7位指名ながら努力でレギュラーの座をつかみ、相手投手の癖を徹底的に研究するなどして、盗塁の記録を積み上げました。

今では通算1065盗塁は、リッキー・ヘンダーソンに抜かれてしまいましたが、日本記録として球史にのこっています。

この記事を読むとわかること

〇福本豊選手の経歴
〇福本豊選手の年度別成績
〇福本豊選手の通算成績
〇福本選手の代名詞、盗塁の新記録の詳細がわかる



福本豊選手の年度別成績

年度 安打 本塁打 打率 盗塁 盗塁死
昭和44 11 2 .282 4 1
昭和45 116 8 .274 75 15
昭和46 118 10 .277 67 14
昭和47 142 14 .301 106 25
昭和48 152 13 .306 95 16
昭和49 156 8 .327 94 23
昭和50 127 10 .259 63 12
昭和51 138 8 .282 62 17
昭和52 165 16 .305 61 13
昭和53 171 8 .325 70 21
昭和54 142 17 .288 60 24
昭和55 166 21 .321 54 20
昭和56 142 14 .287 54 15
昭和57 144 15 .303 54 20
昭和58 141 10 .286 55 20
昭和59 126 9 .258 36 17
昭和60 122 11 .287 23 10
昭和61 120 8 .264 23 12
昭和62 100 5 .287 6 3
昭和63 44 1 .253 3 1
合計 2543 208 .291 1065 299

福本選手のバッティング、守備、通算記録

盗塁の記録は勿論ですが、通算2401試合、全試合出場8回、打撃も3割打者に7回、通算2543安打、115三塁打の日本記録、1656得点、など素晴らしいです。守備範囲も広く、外野手部門のダイヤモンドグラブ賞12回受賞しています。

身長 169cm
体重 68kg
利き腕 左投左打
守備位置 外野手
背番号 7
所属球団 阪急ブレーブス
実働 20年
試合 2401 12位
打席 10130 8位
打数 8745
安打 2543 5位
二塁打 449 立浪に次いで2位
三塁打 115 日本記録
本塁打 208
塁打 3846
打点 884
得点 1656 王貞治選手に次ぎ2位
盗塁 1065 日本記録
盗塁死 299 日本記録
四球 1234
三振 1054
打率 .291
出塁率 .379
長打率 .440
最多安打 4回
首位打者 0回
本塁打王 0回
打点王 0回
得点王 10回
盗塁王 13回 日本記録(13年連続)
MVP 1回 昭和47年
ベストナイン賞 10回
ダイヤモンドグラブ賞 12回 外野手部門
12回、12年連続ともに日本記録

阪急入団まで

福本選手は昭和22年に大阪府大阪市で生まれました。大鉄高校時代は3年の夏に甲子園に出場しています。

社会人野球の松下電器をへて昭和43年のドラフト会議で7位で阪急ブレーブスから指名され入団しました。

因みにこの年のドラフト会議はのちに黄金ドラフトとよばれるくらい名選手となる選手が各チーム指名された年でした。

阪急も1位指名に、のちにアンダースロー最多の284勝をあげた大投手の山田久志、2位に通算2055安打、347本塁打、首位打者2回の加藤秀司選手が指名され、最高のドラフトの1日になりました。

阪急ブレーブス入団後、106盗塁の世界記録!

プロ入り当初は169センチの小柄で7位指名とあまり期待されていなく、本人も3年間で活躍できなければ辞めるつもりだったそうです。

しかし、2年目には早くもレギュラーを獲得し、以後18年連続して100安打以上を記録しています。

さて、福本選手の代名詞とも言える盗塁記録ですが、2年目から13年連続してパリーグの盗塁王という前代未聞の大記録を作ります。

これだけ長い間タイトルを取り続けたのは、他に昭和37年~昭和49年に、13年連続して本塁打王のタイトルをとり続けた王貞治選手と、この福本豊選手2人だけです。

昭和47年には大リーグ、モーリーウィルス選手の104盗塁を破る年間106盗塁の世界記録(当時)を達成。他の年も90盗塁以上2回、70盗塁以上2回など走りまくりました。(≧∀≦)

今でも日本のプロ野球85年以上の歴史で年間100盗塁以上したのはこの年の福本選手だけです。(大リーグでは、日本より試合数が多いこともあって何人かいます)

年間50本塁打した選手は日本でも8人いることを考えると、これはかなり貴重な大記録です!(≧∀≦)

そして、昭和58年の西武戦て939盗塁を決めてルーブロックの記録を破り通算でもトップにたちました。(現在ではリッキーヘンダーソンが1406個で1位)

2020年現在、日本プロ野球の通算盗塁数は

順位 選手名 盗塁数 盗塁王回数
1位 福本豊 1065 13回
2位 広瀬叔功 596 5回
3位 柴田勲 579 6回
4位 木塚忠助 479 4回
5位 高橋義彦 477 3回

となっており、2位の広瀬選手を469個引き離してダントツでトップです。

当時のパリーグの他球団は福本選手を出塁させると2塁打を打たれたのと同じというエピソードも伝わっており、いかに相手チームに嫌がられていたかわかります。

阪急黄金時代

さて、福本選手が在籍していた当時の阪急ブレーブスですが、他にも本塁打・打点王各3回の長池徳士選手、下手投げの通算284勝の山田久志投手、

2055安打の加藤秀司野手、豪速球の山口高志、攻守で打点王のマルカーノ二塁手など名選手が沢山いました。

昭和50年〜53年まで4年連続のパ・リーグ優勝。昭和50年~昭和52年まで3年連続の日本一と、阪急ブレーブスの黄金時代をきずきました。

特に昭和51、52年は今まで5回シリーズで敗退していた巨人を破っての日本一ということもあり日本中を沸かせました。

ふっく
ふっく
福本選手は走攻守そろった選手の典型だね。
打率3割も7度も記録している。1番バッターとしても超一流だよ!

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