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【甲子園で戦後最多の通算20勝】 巨人、桑田真澄投手の成績

さて、3月27日の記事で、甲子園の最強打者、PL学園の清原和博選手を紹介しました。

今回は、同じPL学園の同級生で、1年生ながらエースとなり、甲子園で20勝をあげた、桑田真澄投手を紹介します。

桑田投手は、身長が174㎝と投手としては小柄ながら、抜群の野球センスで甲子園で勝星を積み上げました。

さらに、プロ野球の巨人に入団後も、6年連続2桁勝利をあげるなと、エースとして活躍し、通算173勝を記録しました。

甲子園で戦後最多の通算20勝をあげる

桑田真澄投手は清原和博選手と同学年で、やはり1年生からPL学園のエースとして、5期連続して甲子園に出場しました。

優勝2回、準優勝2回、ベスト4が1回というチームの成績で、桑田投手も甲子園、春と夏を合わせて、何と20勝をあげています

この20勝という記録は、戦前の中京大中京の大投手だった、吉田正男投手の23勝に次ぐ記録で、戦後の投手としては、最多記録です。

桑田投手は、どちらかというと三振をどんどんとるというよりも、打たせてとるタイプの投手です。

甲子園でも、1試合2桁奪三振は、2回しかありませんが、

チームが強く、登板機会が多かったので、春と夏の甲子園の通算奪三振数は150個で、歴代1位(戦後)の記録になっています。

桑田真澄投手の甲子園通算投手成績↓

登板 勝利 敗戦 投球回 奪三振 防御率
25 20 3 197.2 150 1.55

さらに、驚くべきことに、打者としても1流で、甲子園でホームランを通算6本も打っています。

この6本という記録は、清原和博選手の13本に次ぐ、歴代2位の記録です。

桑田真澄投手は、プロ入り後も投手として活躍しましたが、野球センスが抜群なので、野手としても成功していたといわれています。

桑田真澄選手の甲子園打撃成績↓

打数 安打 打率 本塁打 打点
104 37 .356 6 28

甲子園の個人通算ホームラン数

順位 選手名 本数
1 清原和博
(PL学園)
13本
2 桑田真澄
(PL学園)
6本
2 元木大介
(上宮高校)
6本
2 中村奨成
(広陵高校)
6本

ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団

高校卒業後は、早稲田大学に進学を希望していたものの、昭和60年秋のドラフト会議で巨人に1位指名されます。

チームメイトの清原和博選手が巨人に指名されなかったことで有名な昭和60年秋のドラフト会議ですが、桑田投手が巨人と密約があったのではないかと疑われました。

しかし、桑田自身は密約を否定した上で、

「春の選抜が終わった時点で、巨人が1位指名してくれたらプロに行くと決めていた」

と語っています。

「【甲子園最強打者】清原和博選手の成績 通算525本塁打」の記事はこちら

斉藤雅樹、槙原寛己 とともに【巨人三本柱】して活躍

プロ入り1年目の昭和61年こそ、2勝止まりでしたが、2年目には15勝6敗、防御率2.17と活躍し、堀内恒夫投手以来10代での2桁勝利をあげます。

最優秀防御率のタイトルに加え、最高の先発投手に贈られる沢村賞を受賞します。

以後、6年連続2桁勝利を記録。(通算では10回)

昭和63年は、20歳0ヶ月の若さで開幕投手。

斎藤雅樹、槙原寛己、とこの桑田真澄投手のことを、周りからは【巨人三本柱】と呼ばれエースとして活躍しました。

とくに、平成6年は、185個で奪三振のタイトルを獲得し、14勝ながら、MVPを受賞しました。

「【20世紀最後の完全試合達成】槙原寛己投手の成績 通算2111奪三振」の記事はこちら

ゴールデングラブ賞を投手最多の8回受賞

桑田投手は、ピッチングは勿論ですが、守備も上手く、ゴールデングラブ賞を投手最多の8回も受賞しています。(西本聖投手とタイ記録)

順位 投手名 受賞回数
桑田真澄(巨人) 8回
西本聖(巨人・中日) 8回
3 堀内恒夫(巨人) 7回
4 前田健太(広島) 5回
5 斉藤雅樹(巨人) 4回
6 川上憲伸(中日) 3回
6 菅野智之(巨人) 3回
クロ
クロ
こうしてみると、巨人の投手が沢山受賞しているのが目につくニャー!
そうだね。守備が上手い投手がそろっているのも巨人の伝統かもしれないね!
ふっく
ふっく

桑田真澄投手の年度別投手成績

年度 勝利 敗戦 投球回 奪三振 防御率
昭和61 2 1 61.1 57 5.14
昭和62 15 6 207.2 151 2.17
昭和63 10 11 198.1 139 3.40
平成1 17 9 249 155 2.60
平成2 14 7 186.1 115 2.51
平成3 16 8 227.2 175 3.16
平成4 10 14 210.1 152 4.41
平成5 8 15 178 158 3.99
平成6 14 11 207.1 185 2.52
平成7 3 3 65.1 61 2.48
平成8 登板なし
平成9 10 7 141 104 3.77
平成10 16 5 181 116 4.08
平成11 8 9 141.2 100 4.07
平成12 5 8 86 49 4.50
平成13 4 5 50.1 31 4.83
平成14 12 6 158.1 108 2.22
平成15 5 3 71.1 46 5.93
平成16 3 5 79.1 39 6.47
平成17 0 7 49.2 34 7.25
平成18 1 1 11.2 5 6.94
合計 173 141 2761.2 1980 3.55

大リーグ・パイレーツ時代の成績(実働1年)↓

年度 勝利 敗戦 投球回 奪三振 防御率
2007
(平成18
0 1 21 12 9.43
合計 0 1 21 12 9.43

桑田真澄投手の通算成績

生年月日 1968年4月1日
身長 174cm
体重 80kg
利き腕 右投右打
守備位置 投手
背番号 18
所属球団 巨人(20年間)
大リーグ・パイレーツ
(1年間)
実働 20年(日本のみ)
登板 442
先発 396
完投 118
完封 21
無四球 13
勝利 173
敗戦 141
勝率 .551
投球回 2761.2
与四球 752
奪三振 1980
防御率 3.55
最多勝 0回
最優秀防御率 2回
最多奪三振 1回
最高勝率 1回
MVP 1回
沢村賞 1回
ベストナイン 1回
ゴールデングラブ賞 8回 投手部門最多受賞