さて、日本にプロ野球が発足して今年で86周年になります。
現在のプロ野球の歴史や繁栄、
ところで、プロ野球の黎明期は、戦前であり、
その時代にプレーした戦中派の選手たちは、
実際、昭和11年から始まった職業野球(現在のプロ野球のこと)も昭和20年の1年間は公
今回は、そんな時代に活躍した選手が、
ふっく
埼玉在住の会社員。好きな野球のブログを2019年から続けている。
当サイトで、主にプロ野球選手を1人づつとりあげたり、ネタにしている。
足し算の記録と率の記録
まずはじめに、例えば打者の打率や投手の防御率や勝率など、
打者の安打数や本塁打数、投手の勝利数や奪三振数などプラスされていく記録は、
例えば、打者の記録で1試合に1安打を記録したとして計算するとします。
年間100試合のシーズンを丸々プレーできないことになると、
通算の安打数がそれだけで100マイナスになります。
つまり、通算1400安打で引退した選手が、ブランクがあった年をプレーできていれば、通算1500安打を記録して
この同じ理屈で本塁打数や、
昔の選手は現在ほど記録にこだわりがなかったといわれてはいます
因みに、令和2年の今年も、コロナの影響で公式戦の試合数がセ・パリーグともに143試合から120試合に減少されました。
セリーグの最多勝は14勝をあげた巨人の菅野智之選手、パリーグの最多勝はソフトバンクの千賀、石川、楽天の涌井投手の11勝と、例年より減少しました。
公式戦が全く行われなかった昭和20年の試合数は、プロ野球が再開した昭和21年に105試合行われてい
打者編
藤村富美男選手のケース

阪神タイガースのミスタータイガースとして有名な藤村富美男選手
藤村選手の通算試合数は1558試合で、通算安打数は1694安
そこで、藤村選手がプレーできなかった5年間の阪神タイガースの通算試合数は489試合になります。
1試合1安打と仮定して計算すると489安打になり、
藤村選手は、プロ野球創立のときから阪神に在籍していたので、
ミスタータイガース、藤村富美男選手の記事はこちら
千葉茂選手のケース

松山商業時代に甲子園で全国制覇。昭和13年に巨人でデビューし
藤村選手のケースと同じように計算します。
千葉選手がプレーを中断した4年間の巨人の試合数は324試合。
千葉選手も通算1512試合で1605安打と試合数を上まわる安
1605安打に324安打がプラスされて1924安打になります
ライトうちの名人、千葉茂選手の記事はこちら
青田昇選手のケース

滝川中学を中退して17歳で巨人でデビュー。阪急、大洋でも活躍し、本塁打王を5度も獲得した青田昇選手も戦
青田選手がプレーを中断した2年間の巨人の試合数は135試合。
青田選手も通算1709試合で1827安打しているので1試合1
1827安打プラス135安打で通算1962安打になります。
うまくいけば、2000本安打も達成できていたかもしれませんね
投手編
野口二郎選手のケース
甲子園でノーヒットノーランを記録し、プロ野球で527.1投球
野口投手の場合、プロ入りから戦地に行くまでの5年間は、33.
ということで、投手の場合、
通算勝利数237勝プラス60勝で通算297勝。
もし計算通りなら、通算の勝利数順位が11位から7位にランクイ
別所毅彦選手のケース
(フォトサイモンInfangerにUnsplash)
南海ホークス、読売ジャイアンツと2球団で長い間エースとして君
別所投手といえば、大きなカーブを武器に、通算で310勝をあげ
戦後復帰してからの南海での3年間の勝利数が、19.30.26勝。1年平均25勝。
ということで、やはり野口投手と同様、年25勝はしていたという計算から、ブランクの2年間で合計50勝。
通算310勝プラス50勝で通算360勝。
そうなると、投手の通算勝利数も1位の金田正一投手の400勝に
さらに、別所投手は通算の奪三振数も1934個なので、
300勝投手、別所毅彦投手の記事はこちら
真田重蔵投手のケース
昭和25年に、松竹ロビンスでシーズン39勝をあげたエースの真田重蔵投手も戦争で2年間(昭和19.20年)プレーを中断しました。
真田投手の場合も、戦後復帰してすぐに昭和21年から25.23.25勝と3年連続20勝。1年平均24.3勝。
ということで、年24勝はしていたとう計算からブランクの2年間で合計48勝。
通算勝利数178勝プラス48勝で通算226勝。
200勝投手の仲間入りをしていたことになりますね!(#^.^#)
セ・リーグ記録のシーズン39勝の記録を持つ、真田重蔵投手の記事はこちら
まとめ
選手名 | 安打数 | ブランク | 改定後安打数 |
藤村富美男 | 1694安打 | 5年 | 2183安打 |
千葉茂 | 1605安打 | 4年 | 1924安打 |
青田昇 | 1827安打 | 2年 | 1962安打 |
選手名 | 勝利数 | ブランク | 改定後勝利数 |
野口二郎 | 237勝 | 2年 | 297勝 |
別所毅彦 | 310勝 | 2年 | 360勝 |
真田重蔵 | 178勝 | 2年 | 226勝 |
さて、6例紹介しましたがいかがだったでしょうか?
昔の選手が戦争で記録のハンデがあるということがわかってもらえ
ここであげた6人の他にも戦争でプレーを中断した選手が沢山いま
ただ単に記録で損をしているだけでなく、
今年はコロナな影響で甲子園も中止になってしまいましたが、